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英語でアンデルセン童話「人魚姫」(3)

本文は”Gutenburg”から、辞書は”英辞郎””リーダーズ英和辞典(研究社)、訳は「青空文庫」より”楠山正雄訳”を使わせていただいています。


この色の箇所は、注意すべき用法などです。


前回は、人魚姫たちが、順番に、15歳になると海の上に浮かび上がって人間の世界を垣間見れるというお話でした。


None of them was so full of longings as the youngest, the very one who had the longest time to wait, and who was so quiet and dreamy. Many a night she stood by the open windows and looked up through the dark blue water which the fish were lashing with their tails and fins. She could see the moon and the stars, it is true; their light was pale, but they looked much bigger through the water than they do to our eyes. When she saw a dark shadow glide between her and them, she knew that it was either a whale swimming above her, or else a ship laden with human beings. I am certain they never dreamt that a lovely little mermaid was standing down below, stretching up her white hands towards the keel.


・longing=切望、あこがれ、激しく恋しがること
・very=〈強調〉まさに、まさしく
・Many a=いくつもの~、幾多の~、数々の~◆【用法】「many a + 単数名詞」の形で単数扱い
・lash=むち打つ
・fin=ひれ
・pale=青白い
・do=look
・glide=滑るように動く
・or else=あるいは
・laden with=~を積んだ、~でいっぱいの
・dreamt=〈英〉dreamの過去・過去分詞形
・keel=〔船や飛行船の〕竜骨(船底の中心部分を縦貫している力材。人間の背骨にあたり、船体構成の基礎となるもの)


「そのなかでも、いちばん下のひいさまは、あいにく、いちばんながく待たなくてはならないし、ものしずかな、かんがえぶかい子でしたから、それだけたれよりもふかくこのことをおもいつづけました。いく晩もいく晩も、ひいさまは、あいている窓ぎわに、じっと立ったまま、くらいあい色した水のなかで、おさかながひれやしっぽをうごかして、およぎまわっているのをすかしてみていました。お月さまと星もみえました。それはごくよわく光っているだけでしたが、でも水をすかしてみるので、おかでわたしたちの目にみえるよりは、ずっと大きくみえました。ときおり、なにかまっ黒な影のようなものが、光をさえぎりました。それが、くじらがあたまの上をおよいでとおるのか、またはおおぜい人をのせた船の影だということは、ひいさまにもわかっていました。この船の人たちも、はるか海の底に人魚のひいさまがいて、その白い手を、船のほうへさしのべていようとは、さすがにおもいもつかなかったでしょう」


The eldest princess had now reached her fifteenth birthday, and was to venture above the water. When she came back she had hundreds of things to tell them, but the most delightful of all, she said, was to lie in the moonlight, on a sandbank in a calm sea, and to gaze at the large town close to the shore, where the lights twinkled like hundreds of stars; to listen to music and the noise and bustle of carriages and people, to see the many church towers and spires, and to hear the bells ringing; and just because she could not go on shore she longed for that most of all.


・was to: 《be to do》~する予定[つもり]だ
・venture=危険を冒して[承知で]進む[試みる]
・sandbank=〔川・海などの〕砂州、砂堆
・gaze=じっと見る
・where=the large town
・bustle=せわしげな[慌ただしい]動き、にぎわい、喧騒
・carriage=〔大型の四輪〕馬車
・spire=《建築》尖塔
・just because=まさに~だからこそ、~だからこそ余計に
・long for=~が恋しい、~を慕う、渇望する、思慕する、切望する


「さて、いちばん上のひいさまも、十五になりました。いよいよ、海の上に出られることになりました。このおねえさまがかえって来ると、山ほどもおみやげの話がありましたが、でも、なかでいちばんよかったのは、波のしずかな遠浅の海に横になりながら、すぐそばの海ぞいの大きな町をみていたことであったといいます。そこでは、町のあかりが、なん百とない星の光のようにかがやいていましたし、音楽もきこえるし、車や人の通るとよめきも耳にはいりました。お寺のまるい塔と、とがった塔のならんでいるのが見えたし、そこから、鐘の音もきこえて来ました。でも、そこへ上がっていくことはできませんから、ただなにくれと、そういうものへのあこがれで、胸をいっぱいにしてかえって来たということでした」


Oh, how eagerly the youngest sister listened! and when, later in the evening she stood at the open window and looked up through the dark blue water, she thought of the big town with all its noise and bustle, and fancied that she could even hear the church bells ringing.


・eagerly=熱心に、一生懸命
・bustle=にぎわい、喧騒
・fancied:fancy=~を心に描く、想像する、~のような気がする


「まあ、いちばん下のひいさまは、この話をどんなに夢中できいたことでしょう。それからというもの、あいた窓ぎわに立って、くらい色の水をすかして上を仰ぐたんびに、このひいさまは、いろいろの物音ととよめきのする、その大きな町のことをかんがえました。するうち、そこのお寺の鐘の音が、つい海の底までも、ひびいてくるようにおもいました」


The year after, the second sister was allowed to mount up through the water and swim about wherever she liked. The sun was just going down when she reached the surface, the most beautiful sight, she thought, that she had ever seen. The whole sky had looked like gold, she said, and as for the clouds! well, their beauty was beyond description; they floated in red and violet splendour over her head, and, far faster than they went, a flock of wild swans flew like a long white veil over the water towards the setting sun; she swam towards it, but it sank and all the rosy light on clouds and water faded away.


・The year after=その翌年
・swim about =泳ぎ回る
・as for=~はどうかというと
・beyond description=例えようのない、筆舌に尽くし難い
・they=the clouds
・float=浮く
・splendour=輝き、光彩
・far=〔程度が〕はるかに、大いに、ずっと
・a flock of=~の群れ
・she=the second sister
・it=the sun
・faded away:fade away=〔光・音などが〕徐々に[少しずつ・だんだん・次第に]消えていく、〔色が〕薄れる、色あせる


「そのあくる年、二ばんめのおねえさまが、海の上へあがって行って、好きな所へおよいでいっていい、おゆるしがでました。このあねえさまが、浮き上がると、そのときちょうどお日さまが沈みましたが、これこそいちばんうつくしいとおもったものでした。大空がいちめん金をちらしたようにみえて、その光をうつした雲のきれいだったこと、とてもそれを書きあらわすことばはないといいました。くれないに、またむらさきに、それがあたまの上をすうすう通ってながれていきました。けれども、その雲よりももっとはやく、野のはくちょうのむれが、それはながい、白いうすものが空にただようように、しずんで行く夕日を追って、波の上をとんでいきました。このおねえさまも、これについてまけずにおよいでいきましたが、そのうち、お日さまはまったくしずんで、ばら色の光は、海の上からも、雲の上からも消えていきました」


The year after that the third sister went up, and, being much the most venturesome of them all, swam up a broad river which ran into the sea. She saw beautiful green, vine-clad hills; palaces and country seats peeping through splendid woods. She heard the birds singing, and the sun was so hot that she was often obliged to dive, to cool her burning face. In a tiny bay she found a troop of little children running about naked and paddling in the water; she wanted to play with them, but they were frightened and ran away. Then a little black animal came up; it was a dog, but she had never seen one before; it barked so furiously at her that she was frightened and made for the open sea. She could never forget the beautiful woods, the green hills and the lovely children who could swim in the water although they had no fishes' tails.


・being:主語は"the third sister"
・much=ずっと、非常に、大変、とても、大体
・venturesome=向こう見ずな、大胆な、冒険好きな
・them all=the sisters
・ran into:run into=~に流れ込む
・vine=つる、つる植物、つる草、ブドウの木
・clad=覆われた
・country=田舎の
・seat=大庭園[広大な土地]のある郊外の邸宅
・peep=現れる、姿を現す
・troop=群れ
・paddling:paddle=〔水の中を〕手足をバタバタさせて進む
・made for:make for=~に向かって突進する
・open sea=《the ~》外海、大海原


「また次の年には、三ばんめのおねえさまが上がっていきました。このおねえさまは、たれよりもむこうみずな子でしたから、大きな川が海にながれだしている、そこの川口をさかのぼっておよいでいってみました。そこにはぶどうのつるにおおわれたうつくしいみどりの丘がみえました。むかしのお城や荘園が、みごとに茂った森のなかからちらちらしていました。いろんな鳥のうたいかわす声も聞きました。するうちお日さまが、照りつけて来たので、ほてった顔をひやすために、たびたび水にもぐらなくてはなりませんでした。水がよどんでちいさな入江になった所で、かわいい人間のこどもたちのかたまって、あそんでいるのに出あいました。まるはだかで、かけまわって、ぼちゃぼちゃ水をはねかしました。いっしょにあそぼうとすると、みんなおどろいて逃げていってしまいました。するとそこへ、ちいさな、まっ黒な動物がでて来ました。これは犬でしたが、犬なんて、みたことはなかったし、いきなり、はげしくほえかかって来たので、こわくなって、またひろい海へおよいでもどりました。でも、あのうつくしい森もみどりの丘も、それから、おさかなのしっぽももっていないくせに、水におよげるかわいらしいこどもたちのことをも、このひいさまは、いつまでもわすれることができませんでした」

 

Oh, how eagerly the youngest sister listened! and when, later in the evening she stood at the open window and looked up through the dark blue water, she thought of the big town with all its noise and bustle, and fancied that she could even hear the church bells ringing.


・eagerly=熱心に、一生懸命
・bustle=にぎわい、喧騒
・fancied:fancy=~を心に描く、想像する、~のような気がする


「まあ、いちばん下のひいさまは、この話をどんなに夢中できいたことでしょう。それからというもの、あいた窓ぎわに立って、くらい色の水をすかして上を仰ぐたんびに、このひいさまは、いろいろの物音ととよめきのする、その大きな町のことをかんがえました。するうち、そこのお寺の鐘の音が、つい海の底までも、ひびいてくるようにおもいました」


The year after, the second sister was allowed to mount up through the water and swim about wherever she liked. The sun was just going down when she reached the surface, the most beautiful sight, she thought, that she had ever seen. The whole sky had looked like gold, she said, and as for the clouds! well, their beauty was beyond description; they floated in red and violet splendour over her head, and, far faster than they went, a flock of wild swans flew like a long white veil over the water towards the setting sun; she swam towards it, but it sank and all the rosy light on clouds and water faded away.


・The year after=その翌年
・swim about =泳ぎ回る
・as for=~はどうかというと
・beyond description=例えようのない、筆舌に尽くし難い
・they=the clouds
・float=浮く
・splendour=輝き、光彩
・far=〔程度が〕はるかに、大いに、ずっと
・a flock of=~の群れ
・she=the second sister
・it=the sun
・faded away:fade away=〔光・音などが〕徐々に[少しずつ・だんだん・次第に]消えていく、〔色が〕薄れる、色あせる


「そのあくる年、二ばんめのおねえさまが、海の上へあがって行って、好きな所へおよいでいっていい、おゆるしがでました。このあねえさまが、浮き上がると、そのときちょうどお日さまが沈みましたが、これこそいちばんうつくしいとおもったものでした。大空がいちめん金をちらしたようにみえて、その光をうつした雲のきれいだったこと、とてもそれを書きあらわすことばはないといいました。くれないに、またむらさきに、それがあたまの上をすうすう通ってながれていきました。けれども、その雲よりももっとはやく、野のはくちょうのむれが、それはながい、白いうすものが空にただようように、しずんで行く夕日を追って、波の上をとんでいきました。このおねえさまも、これについてまけずにおよいでいきましたが、そのうち、お日さまはまったくしずんで、ばら色の光は、海の上からも、雲の上からも消えていきました」


The year after that the third sister went up, and, being much the most venturesome of them all, swam up a broad river which ran into the sea. She saw beautiful green, vine-clad hills; palaces and country seats peeping through splendid woods. She heard the birds singing, and the sun was so hot that she was often obliged to dive, to cool her burning face. In a tiny bay she found a troop of little children running about naked and paddling in the water; she wanted to play with them, but they were frightened and ran away. Then a little black animal came up; it was a dog, but she had never seen one before; it barked so furiously at her that she was frightened and made for the open sea. She could never forget the beautiful woods, the green hills and the lovely children who could swim in the water although they had no fishes' tails.


・being:主語は"the third sister"
・much=ずっと、非常に、大変、とても、大体
・venturesome=向こう見ずな、大胆な、冒険好きな
・them all=the sisters
・ran into:run into=~に流れ込む
・vine=つる、つる植物、つる草、ブドウの木
・clad=覆われた
・country=田舎の
・seat=大庭園[広大な土地]のある郊外の邸宅
・peep=現れる、姿を現す
・troop=群れ
・paddling:paddle=〔水の中を〕手足をバタバタさせて進む
・made for:make for=~に向かって突進する
・open sea=《the ~》外海、大海原


「また次の年には、三ばんめのおねえさまが上がっていきました。このおねえさまは、たれよりもむこうみずな子でしたから、大きな川が海にながれだしている、そこの川口をさかのぼっておよいでいってみました。そこにはぶどうのつるにおおわれたうつくしいみどりの丘がみえました。むかしのお城や荘園が、みごとに茂った森のなかからちらちらしていました。いろんな鳥のうたいかわす声も聞きました。するうちお日さまが、照りつけて来たので、ほてった顔をひやすために、たびたび水にもぐらなくてはなりませんでした。水がよどんでちいさな入江になった所で、かわいい人間のこどもたちのかたまって、あそんでいるのに出あいました。まるはだかで、かけまわって、ぼちゃぼちゃ水をはねかしました。いっしょにあそぼうとすると、みんなおどろいて逃げていってしまいました。するとそこへ、ちいさな、まっ黒な動物がでて来ました。これは犬でしたが、犬なんて、みたことはなかったし、いきなり、はげしくほえかかって来たので、こわくなって、またひろい海へおよいでもどりました。でも、あのうつくしい森もみどりの丘も、それから、おさかなのしっぽももっていないくせに、水におよげるかわいらしいこどもたちのことをも、このひいさまは、いつまでもわすれることができませんでした」

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