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英語でアンデルセン童話「人魚姫」(2)

本文は”Gutenburg”から、辞書は”英辞郎””リーダーズ英和辞典(研究社)、訳は「青空文庫」より”楠山正雄訳”を使わせていただいています。


Each little princess had her own little plot of garden, where she could dig and plant just as she liked. One made her flower-bed in the shape of a whale; another thought it nice to have hers like a little mermaid; but the youngest made hers quite round like the sun, and she would only have flowers of a rosy hue like its beams. She was a curious child, quiet and thoughtful, and while the other sisters decked out their gardens with all kinds of extraordinary objects which they got from wrecks, she would have nothing besides the rosy flowers like the sun up above, except a statue of a beautiful boy. It was hewn out of the purest white marble and had gone to the bottom from some wreck. By the statue she planted a rosy red weeping willow which grew splendidly, and the fresh delicate branches hung round and over it, till they almost touched the blue sand where the shadows showed violet, and were ever moving like the branches. It looked as if the leaves and the roots were playfully interchanging kisses.


・plot=小区画の土地
・dig=掘る
・flower-bed=花壇
・it=to have hers…
・hers=her flower-bed
・round=丸い、円形の
・would=~したものだった◆過去の短期的な習慣・反復行動を表す
・rosy=バラのような、バラ色の
・hue=色、種類
・its=the sun's
・beam=光、光線
・curious=好奇心のある、何にでも興味がある
・thoughtful=思いやりのある、物思いにふけった
・while=~なのに、~ではあるものの、~だが
・deck out=美しく着飾る、飾り立てる
・extraordinary=非凡な、たぐいまれな、驚くべき
・wreck=難破船、(難破船の)漂流物
・nothing besides~=~のほかには何も
・hewn=hewの過去分詞、hew=〔石を〕切り出す〔おのなどで何度もたたいて〕切り取る
・weeping willow=シダレヤナギ
・splendidly=見事に、立派に
・delicate=繊細な、優雅な
・hung round:hang round=まつわりつく
・it=the statue
・show=見える
・violet=すみれ色の
・ever=いつも、常に、始終
・playfully=ふざけて


「ひいさまたちは、めいめい、花園のなかに、ちいさい 花壇をもっていて、そこでは、すき自由に、掘りかえすことも植えかえることもできました。ひとりのひいさまは、花壇を、くじらの形につくりました。するともうひとりは、じぶんのは、かわいい人魚に似せたほうがいいとおもいました。ところが、いちばん下のひいさまは、それをまんまるく、そっくりお日さまのかたちにこしらえて、お日さまとおなじようにまっ赤に光る花ばかりを咲かせました。このひいさまはひとりちがって、ふしぎとものしずかな、かんがえぶかい子でした。ほかのおねえさまたちが、難船した船からとって来ためずらしい品物をならべたててよろこんでいるとき、このひいさまだけは、うつくしい大理石の像をひとつとって来て、大空のお日さまの色に似た、ばら色の花の下に、それをおいただけでした。それはまっ白にすきとおる石をきざんだ、かわいらしい少年の像で、 難破して海の底にしずんだ船のなかにあったものでした。この像のわきに、ひいさまは、ばら色したしだれやなぎを植えました。それがうつくしくそだって、そのみずみずしい枝が像をこして、むこうの赤い砂地の上までたれました。そこに 濃いむらさきの影ができて、枝といっしょにゆれました。それはまるで、こずえのさきと根とがからみあって、たわむれているようにみえました」


*playfully interchanging kisses:大正時代にこの訳本は刊行されたようだし、子供向けということもあって、ただ「たわむれている」になっているのかもしれませんね。今訳すなら、「ふざけてキスをしあっているように見えました」でもいいかも。シダレヤナギの枝の先が始終揺れながら砂地にtouchしていたということですから。その情景が目に浮びますね。


Nothing gave her greater pleasure than to hear about the world of human beings up above; she made her old grandmother tell her all that she knew about ships and towns, people and animals. But above all it seemed strangely beautiful to her that up on the earth the flowers were scented, for they were not so at the bottom of the sea; also that the woods were green, and that the fish which were to be seen among the branches could sing so loudly and sweetly that it was a delight to listen to them. You see the grandmother called little birds fish, or the mermaids would not have understood her, as they had never seen a bird.


・to hear:toの名詞的用法
・she=the youngest princess
・all that:thatの先行詞がall
・above all=とりわけ、何よりも
・scented=よい香りのする
・they=flowers
・woods=森、林
・fish:ここでは複数形で"fish"になっているが、魚の種類を言う時は、複数形が"fishes"になることがある
・were to be=could be
・could sing:主語はthe fish
・sweetly=甘く、やさしく
・You see=ほら、あのね、ご存じでしょう◆会話で注意を促すときなどに用いられる。
・or=【接続】そうしなければ、さもなければ
・would not have~=~しなかっただろう
・as=【接続】~なので、~だから


このひいさまにとつて、海の上にある人間の世界の話をきくほど、おおきなよろこびはありません。おばあさまにせがむと、船のことや、町のことや、人間やけもののことや、知っていらっしゃることはなにもかも話してくださいました。とりわけ、ひいさまにとってめずらしくおもわれたのは、海の底ではついないことなのに、地の上では、お花がにおっているということでした。それと、森がみどり色していて、その森のこずえのなかに、おさかなが、高い、かわいらしい声で歌がうたえて、それがきくひとの耳をたのしくするということでした。その、おばあさまがおさかなとおっしゃったのは、小鳥のことでした。だって、ひいさまたちは、小鳥というものをみたことがないのですもの、そういって話さなければわからないでしょう。



'When you are fifteen,' said the grandmother, 'you will be allowed to rise up from the sea and sit on the rocks in the moonlight, and look at the big ships sailing by, and you will also see woods and towns.'


「まあ、あなたたち、十五になったらね。」と、おばあさまはいいました。「そのときは、海の上へ浮かび出ていいおゆるしをあげますよ。そうすれば、岩に腰をかけて、お月さまの光にひたることもできるし、大きな船のとおるところもみられるし、森や町だってみられるようになるよ。」


One of the sisters would be fifteen in the following year, but the others,—well, they were each one year younger than the other, so that the youngest had five whole years to wait before she would be allowed to come up from the bottom, to see what things were like on earth. But each one promised the others to give a full account of all that she had seen, and found most wonderful on the first day. Their grandmother could never tell them enough, for there were so many things about which they wanted information.


・each=【副】各々、それぞれ
・so that=従って、だから
・account=説明、報告
・found:find=~と思う、~と感じる◆【用法】find + 目的語 + 形容詞:目的語は"a full account of all"、形容詞は"most wonderful"
・for=〔その理由は〕~だから


来年は、いちばん上のおねえさまが、十五になるわけでした。でも、ほかのおねえさまたちは――そう、めいめい、一年ずつ年がちがっていましたから、いちばん下のひいさまが、海の底からあがっていって、わたしたちの世界のようすをみることになるまでには、まる五年も待たなければなりません。でも、ひとりがいけば、ほかのひとたちに、はじめていった日みたこと、そのなかでいちばんうつくしいとおもったことを、かえって来て話す約束ができました。なぜなら、おばあさまのお話だけでは、どうも物たりなくて、ひいさまたちの知りたいとおもうことが、だんだんおおくなって来ましたからね。

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