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英語でアンデルセン童話「人魚姫」(1)

本文はGutenburgから、辞書は”英辞郎”、訳は「青空文庫」より”楠山正雄訳”を使わせていただいています。


THE MERMAID


Far out at sea the water is as blue as the bluest cornflower, and as clear as the clearest crystal; but it is very deep, too deep for any cable to fathom, and if many steeples were piled on the top of one another they would not reach from the bed of the sea to the surface of the water. It is down there that the Mermen live. 


・Far out at sea=(海の)はるか沖合いで
・cornflower=《植物》ヤグルマギク、ヤグルマ草Yagurumagiku
・clear=澄んだ、透明な
・crystal=《鉱物》水晶◆石英の透明な結晶
・cable=太綱
・fathom=~の水深を測る
・too deep for any cable to fathom=so deep that any cable can't fathom it
・steeple=教会などの尖塔、尖塔、尖り屋根
・pile=~を積み重ねる、山と積む
・bed=海底
・Mermen=Merman(男の人魚)の複数形


「はるか、沖合へでてみますと、海の水は、およそうつくしいやぐるまぎくの花びらのように青くて、あくまですきとおったガラスのように澄みきっています。でも、そこは、ふかいのなんのといって、どんなにながく綱をおろしても底にとどかないというくらいふかいのです。お寺の塔を、いったい、いくつかさねて積み上げたら、水の上までとどくというのでしょうか。そういうふかい海の底に、海のおとめたち――人魚のなかまは住んでいるのです」


Now don't imagine that there are only bare white sands at the bottom; oh no! the most wonderful trees and plants grow there, with such flexible stalks and leaves, that at the slightest motion of the water they move just as if they were alive. All the fish, big and little, glide among the branches just as, up here, birds glide through the air. The palace of the Merman King lies in the very deepest part; its walls are of coral and the long pointed windows of the clearest amber, but the roof is made of mussel shells which open and shut with the lapping of the water. This has a lovely effect, for there are gleaming pearls in every shell, any one of which would be the pride of a queen's crown.


・bare=あらわな、むきだしの
・flexible=しなやかな
・stalk=茎
・slight=ほんのわずかな
・just as=(ちょうど)であろう通り
・glide=滑るように動く
・coral=サンゴ
・pointed=先の尖った
・amber=琥珀
・mussel=イガイ◆海水生の二枚貝の総称
・lap=〔波が~に〕打ち寄せる
・effect=印象
・which:先行詞は"pearls"
・pride=最良の部分、〘古〙装飾


「ところで、海の底なんて、ただ、からからな砂地があるだけだろうと、そうきめてしまってはいけません。どうして、そこには、世にもめずらしい木や草がたくさんしげっていて、そのじくや葉のしなやかなことといったら、ほんのかすかに水がゆらいだのにも、いっしょにゆれて、まるで生きものがうごいているようです。ちいさいのも、おおきいのも、いろんなおさかなが、その枝と枝とのなかをつうい、つういとくぐりぬけて行くところは、地の上で、鳥たちが、空をとびまわるのとかわりはありません。この海の底をずっと底まで行ったところに、海の人魚の王さまが御殿をかまえています。その御殿の壁は、さんごでできていて、ほそながく、さきのとがった窓は、すきとおったこはくの窓でした。屋根は貝がらでふけていて、海の水がさしひきするにつれて、貝のふたは、ひとりでにあいたりしまったりします。これはなかなかうつくしいみものでした。なぜといって、一枚一枚の貝がらには、それひとつでも女王さまのかんむりのりっぱなそうしょくになるような、大きな真珠がはめてあるのでしたからね」


The Merman King had been for many years a widower, but his old mother kept house for him; she was a clever woman, but so proud of her noble birth that she wore twelve oysters on her tail, while the other grandees were only allowed six. Otherwise she was worthy of all praise, especially because she was so fond of the little mermaid princesses, her grandchildren. They were six beautiful children, but the youngest was the prettiest of all; her skin was as soft and delicate as a roseleaf, her eyes as blue as the deepest sea, but like all the others she had no feet, and instead of legs she had a fish's tail.


・widower=男やもめ
・keep house=家事をする
・noble=地位の高い、貴族の
・grandee=高官、身分の高い人
・Otherwise=そのほかの点では、別の面では
・soft=手ざわりの柔らかな、なめらかな、すべすべした
・delicate=(皮膚が)きめ細かな
・roseleaf=バラの花弁


「ところで、この御殿のあるじの王さまは、もうなが年のやもめぐらしで、そのかわり、年とったおかあさまが、いっさい、うちのことを引きうけておいでになりました。このおかあさまは、りこうな方でしたけれど、いちだんたかい身分をほこりたさに、しっぽにつける飾りのかきをごじぶんだけは十二もつけて、そのほかはどんな家柄のものでも、六つから上つけることをおゆるしになりませんでした。――そんなことをべつにすれば、たんとほめられてよい方でした。とりわけ、お孫さんにあたるひいさまたちのおせわをよくなさいました。それはみんなで六人、そろってきれいなひいさんたちでしたが、なかでもいちばん下のひいさまが、たれよりもきりょうよしで、はだはばらの花びらのようにすきとおって、きめがこまかく、目はふかいふかい海のようにまっ青でした。ただほかのひいさまたちとおなじように、足というものがなくて、そこがおさかなの尾になっていました」


All the livelong day they used to play in the palace in the great halls, where living flowers grew out of the walls. When the great amber windows were thrown open the fish swam in, just as the swallows fly into our rooms when we open the windows, but the fish swam right up to the little princesses, ate out of their hands, and allowed themselves to be patted.


・livelong day=一日中、終日、まる一日
・amber=琥珀
・swallow=ツバメ
・allow oneself to=あえて~する、思い切って~する、自分から~する
・pat=〔愛情表現として〕軽くたたく 


「ながいまる一日、ひいさまたちは、海の底の御殿の、大広間であそびました。そとの壁からは、生きた花が咲きだしていました。大きなこはくの窓をあけると、おさかながつういとはいって来ます。それはわたしたちが窓をあけると、つばめがとび込んでくるのに似ています。ただ、おさかなは、すぐと、ひいさまたちの所まで泳いで行って、その手からえさをとってたべて、なでいたわってもらいました」


Outside the palace was a large garden, with fiery red and deep blue trees, the fruit of which shone like gold, while the flowers glowed like fire on their ceaselessly waving stalks. The ground was of the finest sand, but it was of a blue phosphorescent tint. Everything was bathed in a wondrous blue light down there; you might more readily have supposed yourself to be high up in the air, with only the sky above and below you, than that you were at the bottom of the ocean. In a dead calm you could just catch a glimpse of the sun like a purple flower with a stream of light radiating from its calyx.


・fiery=火のような
・which:先行詞は"trees"
・glow=真っ赤になる、〔色が〕照り輝く、燃えるようである
・ceaselessly=絶えず、とめどなく
・fine=〔粒子などが〕細かい
・phosphorescent=リン光を発する
・tint=色合い、~がかった色
・bathed in=~を浴びる、~に染まる
・wondrous=驚くべき、不思議な
・readily=たやすく、容易に
・suppose=想像する
・dead=全くの、完全な
・calm=静けさ、平穏
・glimpse=チラッと見ること、垣間見ること
・calyx=萼(がく)


「御殿のそとには、大きな花園があって、はでにまっ赤な木や、くらいあい色の木がしげっていました。その木の実は金のようにかがやいて、花はほのおのようにもえながら、しじゅうじくや葉をゆらゆらさせていました。海の底は、地面からしてもうこまかい砂でしたが、それは硫黄の火のように青く光りました。そこでは、なにもかも、ふしぎな、青い光につつまれているので、それはふかい海の底にいるというよりも、なにか宙に浮いていて、上にも下にも青空をみているようでした。海のないでいるときには、お日さまが仰げました。それはむらさきの花のようで、そのうてなからながれだす光が、海の底いちめんひろがるようにおもわれました」

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