スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

英語でアンデルセン童話「雪の女王」8

原点はProject Gutenberg、邦訳は青空文庫、楠山正雄訳を使わせていただきます。

まだまだ花々のお話は続きます。


What did the Snowdrops say?


"Between the trees a long board is hanging--it is a swing. Two little girls are sitting in it, and swing themselves backwards and forwards; their frocks are as white as snow, and long green silk ribands flutter from their bonnets. Their brother, who is older than they are, stands up in the swing; he twines his arms round the cords to hold himself fast, for in one hand he has a little cup, and in the other a clay-pipe. He is blowing soap-bubbles. The swing moves, and the bubbles float in charming changing colors: the last is still hanging to the end of the pipe, and rocks in the breeze. The swing moves. The little black dog, as light as a soap-bubble, jumps up on his hind legs to try to get into the swing. It moves, the dog falls down, barks, and is angry. They tease him; the bubble bursts! A swing, a bursting bubble--such is my song!"


"What you relate may be very pretty, but you tell it in so melancholy a manner, and do not mention Kay."


・Snowdrop=ユキノハナ、マツユキソウ
Snowdrop_4




・swing=ブランコ
・frock=(女性用)ドレス
・riband=〔賞として与えるためのまたは装飾用の〕リボン
・flutter=〔素早く不規則に〕ぱたぱたと揺れる、はためく
・bonnet=婦人用の帽子
・twine=巻き付かせる
・cord=ひも、細綱:ここではブランコを吊り下げている綱をさす
・fast=しっかりと
・clay=粘土(製品)、土、泥
・pipe=管、パイプ
・charming=うっとりさせるような
・the last=the last bubble
・light=〔重さが標準や見掛けよりも〕軽い
・jumps up=急に[パッと]立ち上がる
・hind=後ろの
・fall down=落ちる、ひっくり返る、転ぶ、〔仕事などに〕失敗する
・tease=からかう
・burst=破裂する
・relate=~を述べる、物語る
・pretty=感じの良い、美しい
・melancholy=物悲しい
・mention=~について話す


 かわいい、まつゆきそうは、どんなお話をしたでしょう。
「木と木のあいだに、つなでつるした長い板がさがっています。ぶらんこなの。雪のように白い着物を着て、ぼうしには、ながい、緑色の絹のリボンをまいた、ふたりのかわいらしい女の子が、それにのってゆられています。この女の子たちよりも、大きい男きょうだいが、そのぶらんこに立ってのっています。男の子は、かた手にちいさなお皿をもってるし、かた手には土製のパイプをにぎっているので、からだをささえるために、つなにうでをまきつけています。男の子はシャボンだまをふいているのです。ぶらんこがゆれて、シャボンだまは、いろんなうつくしい色にかわりながらとんで行きます。いちばんおしまいのシャボンだまは、風にゆられながら、まだパイプのところについています。ぶらんこはとぶようにゆれています。あら、シャボンだまのように身のかるい黒犬があと足で立って、のせてもらおうとしています。ぶらんこはゆれる、黒犬はひっくりかえって、ほえているわ。からかわれて、おこっているのね。シャボンだまははじけます。――ゆれるぶらんこ。われてこわれるシャボンだま。――これがわたしの歌なんです。」
「あなたのお話は、とてもおもしろそうね。けれどあなたは、かなしそうに話しているのね。それからあなたは、カイちゃんのことは、なんにも話してくれないのね。」


What do the Hyacinths say?


"There were once upon a time three sisters, quite transparent, and very beautiful. The robe of the one was red, that of the second blue, and that of the third white. They danced hand in hand beside the calm lake in the clear moonshine. They were not elfin maidens, but mortal children. A sweet fragrance was smelt, and the maidens vanished in the wood; the fragrance grew stronger--three coffins, and in them three lovely maidens, glided out of the forest and across the lake: the shining glow-worms flew around like little floating lights. Do the dancing maidens sleep, or are they dead? The odour of the flowers says they are corpses; the evening bell tolls for the dead!"


・Hyacinth=ヒアシンス
・once upon a tim=昔々
・transparent=率直な、気取らない
・that=that=the robe
・clear=明るい
・elfin=小妖精のような
・maiden=娘、少女
・mortal=人間の
・coffin=棺
・glide=滑るように動く
・glow-worm:glowwormは「ツチボタル」(普通に言うホタルとは違い、蚊に近い昆虫で、幼虫が餌をおびき寄せるために光る)だが、文章を見ると"flew around"とあり、ツチボタルの幼虫はほとんど動かないようだから、glow-wormは単に「光る虫」という意味で使われているのかもしれない。
・odour=odor=におい
・corpse=〔人間の〕死体
・toll=鳴る


ヒヤシンスの花は、どんなお話をしたでしょう。
「あるところに、三人の、すきとおるようにうつくしい、きれいな姉いもうとがおりました。なかでいちばん上のむすめの着物は赤く、二ばん目のは水色で、三ばん目のはまっ白でした。きょうだいたちは、手をとりあって、さえた月の光の中で、静かな湖(みずうみ)のふちにでて、おどりをおどります。三人とも妖女(ようじょ)ではなくて、にんげんでした。そのあたりには、なんとなくあまい、いいにおいがしていました。むすめたちは森のなかにきえました。あまい、いいにおいが、いっそうつよくなりました。すると、その三人のうつくしいむすめをいれた三つのひつぎが、森のしげみから、すうっとあらわれてきて、湖のむこうへわたっていきました。つちぼたるが、そのぐるりを、空に舞(ま)っているちいさなともしびのように、ぴかりぴかりしていました。おどりくるっていた三人のむすめたちは、ねむったのでしょうか。死んだのでしょうか。――花のにおいはいいました。あれはなきがらです。ゆうべの鐘(かね)がなくなったひとたちをとむらいます。」


"You make me quite sad," said little Gerda. "I cannot help thinking of the dead maidens. Oh! is little Kay really dead? The Roses have been in the earth, and they say no."


そうそう、バラは"He certainly is not dead. We have been in the earth where all the dead are, but Kay was not there."と言ってましたね。


"Ding, dong!" sounded the Hyacinth bells. "We do not toll for little Kay; we do not know him. That is our way of singing, the only one we have."


「ずいぶんかなしいお話ね。あなたの、そのつよいにおいをかぐと、あたし死んだそのむすめさんたちのことを、おもいださずにはいられませんわ。ああ、カイちゃんは、ほんとうに死んでしまったのかしら。地のなかにはいっていたばらの花は、カイちゃんは死んではいないといってるけれど。」
「チリン、カラン。」と、ヒヤシンスのすずがなりました。「わたしはカイちゃんのために、なっているのではありません。カイちゃんなんて人は、わたしたち、すこしもしりませんもの。わたしたちは、ただ自分のしっているたったひとつの歌を、うたっているだけです。」

関連記事
スポンサーサイト

トラックバック一覧

コメント一覧

コメントの投稿

名前

タイトル

メールアドレス

URL

本文

パスワード

非公開コメント管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。