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英語でグリム童話『白雪姫』(3)

二度も白雪姫は継母の女王に殺されそうになりましたが…

But fortunately it was almost evening, when the seven dwarfs came home. When they saw Snow-white lying as if dead upon the ground they at once suspected the step-mother, and they looked and found the poisoned comb. Scarcely had they taken it out when Snow-white came to herself, and told them what had happened. Then they warned her once more to be upon her guard and to open the door to no one.


・suspect(人)に嫌疑を掛ける、(人)に罪があると思う
・scarcely~when…=~するやいなや…
・came to herself=意識を回復した、気がついた
・be upon her guard:be upon one's guard=警戒する


けれども、ちょうどいいぐあいに、すぐゆうがたになって、七人の小人(こびと)がかえってきました。そして、白雪姫が、また死んだようになって、地べたにたおれているのを見て、すぐまま母のしわざと気づきました。それで、ほうぼう姫のからだをしらべてみますと、毒(どく)の櫛(くし)が見つかりましたので、それをひきぬきますと、すぐに姫は息をふきかえしました。そして、きょうのことを、すっかり小人たちに話しました。小人たちは、白雪姫にむかってもういちど、よく用心して、けっしてだれがきても、戸をあけてはいけないと、ちゅういしました。


The Queen, at home, went in front of the glass and said---


"Looking-glass, Looking-glass, on the wall,
Who in this land is the fairest of all?"


then it answered as before---


"Oh, Queen, thou art fairest of all I see,
But over the hills, where the seven dwarfs dwell,
Snow-white is still alive and well,


And none is so fair as she."


When she heard the glass speak thus she trembled and shook with rage.
"Snow-white shall die," she cried, "even if it costs me my life!"


・shall die=殺してやる:三人称主語+shall=話し手の意志


心のねじけた女王さまは、家にかえって、鏡(かがみ)の前に立っていいました。

「鏡や、鏡、壁(かべ)にかかっている鏡よ。
 国じゅうで、だれがいちばんうつくしいか、いっておくれ。」

 すると、鏡は、まえとおなじようにに答えました。

「女王さま、ここでは、あなたがいちばんうつくしい。
 けれども、いくつも山こした、
 七人の小人の家にいる白雪姫は、
 まだ千ばいもうつくしい。」

 女王さまは、鏡(かがみ)が、こういったのをきいたとき、あまりの腹(はら)だちに、からだじゅうをブルブルとふるわしてくやしがりました。「白雪姫のやつ、どうしたって、ころさないではおくものか。たとえ、わたしの命がなくなっても、そうしてやるのだ。」と、大きな声でいいました。


Thereupon she went into a quite secret, lonely room, where no one ever came, and there she made a very poisonous apple. Outside it looked pretty, white with a red cheek, so that everyone who saw it longed for it; but whoever ate a piece of it must surely die.


・Thereupon=その後すぐに
・long for=とてもほしいと思う


それからすぐ、女王さまは、まだだれもはいったことのない、はなれたひみつのへやにいって、そこで、毒(どく)の上に毒をぬった一つのリンゴをこさえました。そのリンゴは、見かけはいかにもうつくしくて、白いところに赤みをもっていて、一目見ると、だれでもかじりつきたくなるようにしてありました。けれども、その一きれでもたべようものなら、それこそ、たちどころに死んでしまうという、おそろしいリンゴでした。


When the apple was ready she painted her face, and dressed herself up as a country-woman, and so she went over the seven mountains to the seven dwarfs.  She knocked at the door. Snow-white put her head out of the window and said, "I cannot let any one in; the seven dwarfs have forbidden me." "It is all the same to me," answered the woman,
"I shall soon get rid of my apples. There, I will give you one."


・get rid of~=~を手放す


さて、リンゴが、すっかりできあがりますと、顔を黒くぬって、百姓(しょう)のおかみさんのふうをして、七つの山をこして、七人の小人(こびと)の家へいきました。そして、戸をトントンとたたきますと、白雪姫が、窓(まど)から頭(あたま)をだして、
「七人の小人が、いけないといいましたから、わたしは、だれも中にいれるわけにはいきません。」といいました。
「いいえ、はいらなくてもいいんですよ。わたしはね、いまリンゴをすててしまおうかと思っているところなので、おまえさんにも、ひとつあげようかと思ってね。」と、百姓(しょう)の女はいいました。


"No," said Snow-white, "I dare not take anything." "Are you afraid of poison?"  said the old woman; "look, I will cut the apple in two pieces; you eat the red cheek, and I will eat the white." The apple was so cunningly made that only the red cheek was poisoned. Snow-white longed for the fine apple, and when she saw that the woman ate part of it she could resist no longer, and stretched out her hand and took the poisonous half. But hardly had she a bit of it in her mouth than she fell down dead. Then the Queen looked at her with a dreadful look, and laughed aloud and said, "White as snow, red as blood, black as ebony-wood! this time the dwarfs cannot wake you up again."


・dreadful look=恐ろしい顔で
・ebony=黒檀の


「いいえ、わたしはどんなものでも、人からもらってはいけないのよ。」と、白雪姫はことわりました。
「おまえさんは、毒(どく)でもはいっていると思いなさるのかね。まあ、ごらんなさい。このとおり、二つに切って、半分はわたしがたべましょう。よくうれた赤い方を、おまえさんおあがりなさい。」といいました。
 そのリンゴは、たいへんじょうずに、こしらえてありまして、赤い方のがわだけに、毒(どく)がはいっていました。白雪姫は、百姓のおかみさんが、さもうまそうにたべているのを見ますと、そのきれいなリンゴがほしくてたまらなくなりました。それで、ついなんの気なしに手をだして、毒(どく)のはいっている方の半分を受けとってしまいました。けれども、一かじり口にいれるかいれないうちに、バッタリとたおれ、そのまま息がたえてしまいました。すると、女王さまは、そのようすをおそろしい目つきでながめて、さもうれしそうに、大きな声で笑いながら、
「雪のように白く、血(ち)のように赤く、こくたんのように黒いやつ、こんどこそは、小人(こびと)たちだって、助けることはできまい。」といいました。


りんごのwhiteの部分ということは、薄い緑色や白っぽい部分、どちらかというとりんごの下方の部分のことかな。red cheekは、毒を塗り赤くしてはっきり分かるようにしておいた部分というわけなんだろうね。


ついに鏡は答えました。「女王様、あなたが一番美しい…」


And when she asked of the Looking-glass at home---


"Looking-glass, Looking-glass, on the wall,
Who in this land is the fairest of all?"


it answered at last --


"Oh, Queen, in this land thou art fairest of all."


・ask of~=~に要求する


そして、大いそぎで家にかえりますと、まず鏡(かがみ)のところにかけつけてたずねました。

「鏡や、鏡、壁(かべ)にかかっている鏡よ。
 国じゅうで、だれがいちばんうつくしいか、いっておくれ。」

 すると、とうとう鏡が答えました。

「女王さま、お国でいちばん、あなたがうつくしい。」


Then her envious heart had rest, so far as an envious heart can have rest.


これで、女王さまの、ねたみぶかい心も、やっとしずめることができて、ほんとうにおちついた気もちになりました。


"envious heart"ねえ、はっきり言ってますね。妬みでいっぱいの汚い女王の心が、とりあえずは満足した、ということでしょうか。


The dwarfs, when they came home in the evening, found Snow-white lying upon the ground; she breathed no longer and was dead. They lifted her up, looked to see whether they could find anything poisonous, unlaced her, combed her hair, washed her with water and wine, but it was all of no use; the poor child was dead, and remained dead. They laid her upon a bier, and all seven of them sat round it and wept for her, and wept three days long.


・unlace=コルセットのひもを緩める、衣類をゆるめる
・bier=棺台


ゆうがたになって、小人たちは、家にかえってきましたが、さあたいへん、こんども、また白雪姫が、地べたにころがって、たおれているではありませんか。びっくりして、かけよってみれば、もう姫の口からは息一つすらしていません。かわいそうに死んで、もうひえきってしまっているのでした。小人たちは、お姫さまを、高いところにはこんでいって、なにか毒(どく)になるものはありはしないかと、さがしてみたり、ひもをといたり、髪(かみ)の毛をすいたり、水や、お酒で、よくあらってみたりしましたが、なんの役にもたちませんでした。みんなでかわいがっていたこどもは、こうしてほんとうに死んでしまって、ふたたび生きかえりませんでした。
 小人たちは、白雪姫のからだを、一つの棺(かん)の上にのせました。そして、七人の者が、のこらずそのまわりにすわって、三日三晩泣きくらしました。


Then they were going to bury her, but she still looked as if she were living, and still had her pretty red cheeks. They said, "We could not bury her in the dark ground," and they had a transparent coffin of glass made, so that she could be seen from all sides, and they laid her in it, and wrote her name upon it in golden letters, and that she was a king's daughter. Then they put the coffin out upon the mountain, and one of them always stayed by it and watched it. And birds came too, and wept for Snow-white; first an owl, then a raven, and last a dove.


・transparent=透明な
・raven=(大型の)カラス、ワタリガラス


それから、姫をうずめようと思いましたが、なにしろ姫はまだ生きていたそのままで、いきいきと顔色も赤く、かわいらしく、きれいなものですから、小人たちは、
「まあ見ろよ。これを、あのまっ黒い土の中に、うめることなんかできるものか。」そういって、外から中が見られるガラスの棺(かん)をつくり、その中に姫のからだをねかせ、その上に金文字(きんもじ)で白雪姫という名を書き、王さまのお姫さまであるということも、書きそえておきました。それから、みんなで、棺を山の上にはこびあげ、七人のうちのひとりが、いつでも、そのそばにいて番をすることになりました。すると、鳥や、けだものまでが、そこにやってきて、白雪姫のことを泣きかなしむのでした。いちばんはじめにきたのは、フクロウで、そのつぎがカラス、いちばんおしまいにハトがきました。


And now Snow-white lay a long, long time in the coffin, and she did not change, but looked as if she were asleep; for she was as white as snow, as red as blood, and her hair was as black as ebony.


・coffin=棺


さて、白雪姫は、ながいながいあいだ棺(かん)の中によこになっていましたが、そのからだは、すこしもかわらず、まるで眠っているようにしか見えませんでした。お姫さまは、まだ雪のように白く、血(ち)のように赤く、こくたんのように黒い髪(かみ)の毛をしていました。


It happened, however, that a king's son came into the forest, and went to the dwarfs' house to spend the night. He saw the coffin on the mountain, and the beautiful Snow-white within it, and read what was written upon it in golden letters. Then he said to the dwarfs, "Let me have the coffin, I will give you whatever you want for it." But the dwarfs answered,
"We will not part with it for all the gold in the world." Then he said,
"Let me have it as a gift, for I cannot live without seeing Snow-white. I will honour and prize her as my dearest possession." As he spoke in this way the good dwarfs took pity upon him, and gave him the coffin.


・part with~=~を手放す
・honour=~に敬意を払う
・possession=財産
・took pity upon~=~に同情を示した、~を気の毒に思った


すると、そのうち、ある日のこと、ひとりの王子(おうじ)が、森の中にまよいこんで、七人の小人の家にきて、一晩とまりました。王子は、ふと山の上にきて、ガラスの棺に目をとめました。近よってのぞきますと、じつにうつくしいうつくしい少女のからだがはいっています。しばらくわれをわすれて見とれていました王子は、棺の上に金文字で書いてあることばをよみ、すぐ小人たちに、
「この棺(かん)を、わたしにゆずってくれませんか。そのかわりわたしは、なんでも、おまえさんたちのほしいと思うものをやるから。」といわれました。けれども、小人たちは、
「たとえわたしたちは、世界じゅうのお金を、みんないただいても、こればかりはさしあげられません。」とお答えしました。
「そうだ、これにかわるお礼なんぞあるもんじゃあない。だがわたしは、白雪姫を見ないでは、もう生きていられない。お礼なぞしないから、ただください。わたしの生きているあいだは、白雪姫をうやまい、きっとそまつにはしないから。」王子(おうじ)はおりいっておたのみになりました。
 王子が、こんなにまでおっしゃるので、気だてのよい小人たちは、王子の心もちを、気のどくに思って、その棺をさしあげることにしました。


And now the King's son had it carried away by his servants on their shoulders.  And it happened that they stumbled over a tree-stump, and with the shock the poisonous piece of apple which Snow-white had bitten off came out of her throat. And before long she opened her eyes, lifted up the lid of the coffin, sat up, and was once more alive. "Oh,heavens, where am I?" she cried. The King's son, full of joy, said,
"You are with me," and told her what had happened, and said, "I love you more than everything in the world; come with me to my father's palace, you shall be my wife."


・had it carried away by his servants on their shoulders=それを召使たちに担いで運ばせた:carriedは受動態の過去分詞
・stump=切り株
・before long=まもなく、やがて
・lid=ふた


王子は、それを、家来(けらい)たちにめいじて、肩(かた)にかついではこばせました。ところが、まもなく、家来のひとりが、一本の木につまずきました。で、棺がゆれたひょうしに、白雪姫がかみ切った毒(どく)のリンゴの一きれが、のどからとびだしたものです。すると、まもなく、お姫さまは目をパッチリ見ひらいて、棺(かん)のふたをもちあげて、起きあがってきました。そして元気づいて、
「おやまあ、わたしは、どこにいるんでしょう。」といいました。それをきいた王子のよろこびはたとえようもありませんでした。
「わたしのそばにいるんですよ。」といって、いままであったことをお話しになって、そのあとから、
「わたしは、あなたが世界じゅうのなにものよりもかわいいのです。さあ、わたしのおとうさんのお城(しろ)へいっしょにいきましょう。そしてあなたは、わたしのお嫁(よめ)さんになってください。」といわれました。

And Snow-white was willing, and went with him, and their wedding was held with great show and splendour. But Snow-white's wicked step-mother was also bidden to the feast. When she had arrayed herself in beautiful clothes she went before the Looking-glass, and said---


"Looking-glass, Looking-glass, on the wall,
Who in this land is the fairest of all?"


the glass answered---


"Oh, Queen, of all here the fairest art thou,
But the young Queen is fairer by far as I trow."


・willing=快く(喜んで)やる
・bid=勧誘する、招く
・feast=祝宴
・array=(人を)美しく着飾る
・by far=はるかに、断然
・trow=思う


そこで、白雪姫もしょうちして、王子といっしょにお城にいきました。そして、ふたりのごこんれいは、できるだけりっぱに、さかんにいわわれることになりました。
 けれども、このおいわいの式(しき)には、白雪姫のまま母である女王さまもまねかれることになりました。女王さまは、わかい花嫁(はなよめ)が白雪姫だとは知りませんでした。女王さまはうつくしい着物(きもの)をきてしまったときに、鏡(かがみ)の前にいって、たずねました。

「鏡や、鏡、壁(かべ)にかかっている鏡よ。
 国じゅうで、だれがいちばんうつくしいか、いっておくれ。」

 鏡は答えていいました。

「女王さま、ここでは、あなたがいちばんうつくしい。
 けれども、わかい女王さまは、千ばいもうつくしい。」


Then the wicked woman uttered a curse, and was so wretched, so utterly wretched, that she knew not what to do. At first she would not go to the wedding at all, but she had no peace, and must go to see the young Queen. And when she went in she knew Snow-white; and she stood still with rage and fear, and could not stir. But iron slippers had already been put upon the fire, and they were brought in with tongs, and set before her. Then she was forced to put on the red-hot shoes, and dance until she dropped down dead.


・curse=のろい(の言葉)
・wretched=惨めな
・peace=やすらぎ、安心
・stir=動く、動き出す
・tongs=はさみ道具 (火ばしなど)


これをきいたわるい女王さまは、腹をたてまいことか、のろいのことばをつぎつぎにあびせかけました。そして、気になって気になって、どうしてよいか、わからないくらいでした。女王さまは、はじめのうちは、もうごこんれいの式(しき)にはいくのをやめようかと思いましたけれども、それでも、じぶんででかけていって、そのわかい女王さまを見ないでは、とても、安心できませんでした。女王さまは、まねかれたご殿(てん)にはいりました。そして、ふと見れば、わかい女王になる人とは白雪姫ではありませんか。女王はおそろしさで、そこに立ちすくんだまま動くことができなくなりました。
 けれども、そのときは、もう人々がまえから石炭(せきたん)の火の上に、鉄(てつ)でつくったうわぐつをのせておきましたのが、まっ赤にやけてきましたので、それを火ばしでへやの中に持ってきて、わるい女王さまの前におきました。そして、むりやり女王さまに、そのまっ赤にやけたくつをはかせて、たおれて死ぬまでおどらせました。


結婚式に招かれた女王は、最後は、真っ赤に焼けた鉄の上履きを履かされて、死ぬまで踊り続けねばならなかったのですね。この結末は知りませんでした。


でもいったい、誰がこの罰を用意したのでしょう?


結末はずいぶんあっけない、たったの二、三行で、女王は片付けられてしまいましたね


手持ちの講談社の絵本「しらゆきひめ」では、白雪姫が目覚めて、王子が一緒に僕のお城へ来てください、と言い、白雪姫がそれに応じたところで、小人たちがお祝いを言う。


そして、

七人の小人は、ゆめではないかとよろこんで、王子さまとしらゆきひめに、こころから、おいわいをいいました。

で、終わっていて、女王の最期については触れていませんでした。別に残酷ではないから、この結末を書いてもいいのにね。悪いことをすると罰が与えられるよ、という戒めになるんだし。かの、「疑惑の銃弾」も、そういう結末にしっかりなってほしいもんです。20080228031443




最初に書いたとおり、これは、大部分、2008年1月の記事の転載です。「疑惑の銃弾」はかのロス疑惑のこと。私がそういう罰が与えられる結末になってほしいと思った通り、私がこの記事を書いた後、同年の10月に三浦和義はロサンゼルス市警の留置所で自殺しましたね…
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